何をもって家族と認識しますか?「Wasei Salon×サイボウズ式第2編集部 コラボ勉強会vol.2 〜これからの家族と私のあり方とは?〜」

まめなり代表の上澤です。
唐突ですが、家族ってどんなものだと思いますか?
働くことや、生活の基盤に家族というコミュニティがあると思います。
そんなコミュニティのひとつの形態である「家族」について考えてきました。

家族形態の遷移


自分は、独身時代は特に家族というものをあまり意識したことがありませんでした。結婚した時もお互いの親や親戚を多少意識したものの、自分とパートナーの関係性に関してはそこまで変わらなかった気がします。
それが大きく変化したのが子供が生まれたときでした。
様々なことを考え、失敗や夫婦間の衝突など繰り返し、家族というものについていろいろと考えるようになりました。

そこから、地域コミュニティへのかかわりにもつながるのですが、それは別の機会に。

さて、前置きが長かったですが、8月30日(木)にサイボウズで開催された「Wasei Salon×サイボウズ式第2編集部 コラボ勉強会vol.2 〜これからの家族と私のあり方とは?〜」という勉強会に参加してきました。
参加目的はずばり、『若い世代の家族観を知りたい!』。
20代の方と知り合う機会が最近なくて、どんな感じに家族をとらえているのか?そのほかにも、どんなことを考え感じているのか生の部分が知りたくて参加を決めました。

私の家族ができるまで(サ式第2編集部)

初めはサイボウズ式第2編集部の皆さんのトークセッション。
サイボウズの森信一郎(@nemorosus)さんがファシリテーターを務め、未婚の木村和博さん(@kimu0117kazu)が既婚者の寺田祐也さん(@yatera1979)、中村有輝士(@yukinori0104)さんに質問する展開でトークが展開されます。
お二人の家族の定義はそれぞれ、寺田さん「自分の解放ができる」中村さん「一番話をする」という感じ。
「どう家族を運営していくか?」という木村さんの問いに、寺田さんは「違和感をはやめに伝える」という回答。
これは自分も納得。小さいことだと思って我慢していたりすると、積もり積もって面倒なことになる。何事もはやめに気持ちの昇華をすべきだなと思います。

初めのほうで結婚している状態と、未婚の状態だと家族のとらえ方が違うという話があった。結婚することで今まで両親と自分だった家族関係が、パートナーと自分。そしてその子供といった形態に代わっていく。
これは戸籍上もそのようになる。

あと、若い人たちが多い場合、自分たちの感覚を話すこともあるけれど、上の世代の話を聞きたい。という状態の方が多くなる。
そりゃそうだ。自分たちがこれから結婚や出産をするにあたり、現在の当事者はどのように捉えているのか気になるのは当たり前だ。

家族の再定義(Wasei Salon)

続いてWasei Salonメンバーによるトークセッション。
阿部光平さん(@Fu_HEY)をファシリテーターに、平山高敏さん(@t_hirayama0227)、田中友貴さん(@y_tanakarchi)、土田凌さん(@Ryotsuchida)のトークが展開されます。

ハウスからホームへ

平山さんからトークが始まります。
新しい家族を作ろう」という書籍の紹介。311以降に作られた本で建築家の隈研吾氏や企業などが『建築、コミュニティ、モビリティ、通信、エネルギー、美意識などさまざまな視点から「家」』を語る書籍のようです。

トークの最中からツイートが流れ、書籍のアマゾンリンクなども共有されます。中高年の参加するセミナーではあまりないです。リアルとネットの境界とかを少し考えたりもしました。

「家」というものを単位としてとらえられるのか?という流れに。
「ハウス(家)」から「ホーム(ふるさと的ななにか)」という定義づけになるのでは?

建具の仕切りが壁に変わること

それを受け一級建築士でもある田中さんのターンに。
建物の内と外の関係性からそれをつなぐ土間空間はコミュニケーションの場として存在した話や、長屋というコミュニティのお話。
元建築を学んだ自分にとってもなじみ深いお話でした。土間空間は大学卒業後務めた設計事務所でもうまく取り入れていました。

その中でも家の間仕切りのお話が盛り上がった。
元々日本家屋は襖や障子といった建具で空間を仕切っていたものの、近代になり空間の仕切りとして壁ができ、そのことにより家族の関係性にも「壁」が生じてきたのではないか?という疑問の投げかけ。
建物から家族をとらえるのも面白い発想だと感じました。

一緒に朝ご飯を食べること

そして、土田さんのトークに。
個人的には一番心に残ったのは土田さんの家族観でした。
シェアハウスで固定3名となんとなくシェアをする12名(?人数うろ覚え)計15名での生活の話されました。土田さんがシェアハウスを選んだのは、誘ってくれた人が面白そうだったから。
重要なのは箱としての家でなく、人が集う場所としての家。
土田さんは朝ご飯を一緒に食べることで家族っぽい関係が生まれるといっていた。夜を一緒に過ごした人たちと迎える朝ご飯はプライベートな空間なのだろう。自分はそれは「日常の共有」なんだろうなととらえた。
特別意識せず、日常を共有できる間柄というのは確かに家族っぽものを感じる。

平山さんが鋭い指摘をしていた。土田さんはシェアハウスで一緒に過ごす人たちを「友達」というような表現を一度も使わなかった。「家族っぽい」とずっと表現していたというのだ。
この指摘はとても面白い。いままでの「友達」や「家族」という概念から少し自由になった新しい関係性なのかもしれない。

グループワークから懇親会

そして、トークセッションの後は参加者によるグループワークへ。
それぞれいろいろな家族に対する想いや気づきを共有していく。未婚や子供のいらっしゃらない方が多かったので、子供を持つというイメージはやはりぼんやりしている感じはした。
少子化の現状と、東京という地域の特徴から同年代で子供がいる人も少ないので実感としてとらえにくいのかもしれないなと思います。

そして懇親会で何人かとお話をさせていただいたりしながら、終了のタイミングでそそくさと家路につきました。

若い世代とこれからの地域

はっきりとした家族観をリサーチできたかといえば、そこまでではなかったです。しかし、確実に家族に対する認識は変わってきていて、多様なありかたを受け入れられる土壌は出来てきているのではないかと思われました。
土田さんのようなシェアハウスでの生活や、結婚にとらわれず事実婚や別の方法を模索する人たちもいるでしょう。

多様になるということは、それを受け入れるということで、社会は優しくなれるのかもしれないと、少し希望がある気がしました。

そして、地域のリアルコミュニティにも若い世代の力や発想は必要だと強く思いました。それを受け入れる柔軟性が、高齢化の一途をたどる既存の地域コミュニティに存在するのか?
柔軟に受け入れられるコミュニティは今後も持続可能なのではないでしょうか。

上澤進介
1999年多摩美術大学美術学部建築学科を卒業後、設計事務所、デザイン事務所をへて、2005年4月フリーランス(屋号「くりぬき」)として独立。2008年6月3日、株式会社まめなり設立。現在に至る。 二児の父。地域活動に関心をもちコミュニティ活動に関わる方々と学びを深めている。
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