「いまこそコミュニティを考えよう」参加レポート

新型コロナウィルスを受けての自粛生活、いかがお過ごしでしょうか?
まめなり代表の上澤です。
この自粛期間、元々在宅での仕事に移行済みだったため働き方の面ではあまり影響はなかったものの、小学校と保育園が休校・休園になり、子供が常にいることでなかなか大変な状況になっています。

しかし、大変な面ばかりでなく、オンラインイベントが増えたことでイベントへの参加ハードルがとても下がりました!もともと子育て中で夜はあまり外出していない状態だったのですが、家にいても参加できるオンラインイベントはとても魅力的!

そんなところに「いまこそコミュニティを考えよう」というイベントをこっとんさんのツイートで知り、さっそく参加!

今回のイベントのハッシュタグは「 #コミュニティ談義 」です。
このハッシュタグ自体今後も引き続きコミュニティについての話題で使って行きたいとのこと!

もくじ

どんなイベント?

ビジョンクリエーターである高橋圭さん( @_keitakahashi )の呼びかけで、箕輪編集室の綿引裕也さん(こっとんさん @cotton___3 )とWasei salonの長田涼さん( @SsfRn )の3人があつまり、新型コロナウィルスで揺れ動く今、コミュニティの価値を見つめなおす!といった感じのイベントでした。

皆さんが運営する複数のコミュニティ(おもにオンラインコミュニティ)の現状や、自粛により外に出れないことでのオンライン・オフライン両方のコミュニティの役割や価値などを実体験を元に紐解いていきます。

いくつか心に響いた話題をピックアップして紹介します。

オンラインコミュニティならではの良さ

オンラインコミュニティでは「コミュニケーションが可視化」される。
盛り上がったことももちろん分かりますが、盛り上がらなかったことも如実にそこに残る。

コミュニケーションがテキストとして残ることで可視化され、発信者の気持ちや小さなつぶやきなど、オフラインでは見逃してしまうかもしれないことをフォローしたりできるというのはとてもいい。

あとはもちろん距離を超えること。
主催者が東京にいたとしても、参加する人は東京である必要がなく、地方でも海外でも参加が可能になる。ハードルがすごく下がり参加者のすそ野が広がる。

オフラインコミュニティの価値とは?

空気感の共有や、情報の密度が高いことなど、やはりそこにいるという価値は高い。
加えて、オフラインの方が承認欲求が満たされやすいのではないか?
主役になりやすい。

逆にオンラインでは個人が主役になれる仕組みをいかにコミュニティ設計に取り入れていくのかが大切になってくる。

コミュニケーションに対する胆力

オンラインのコミュニケーションだと関係性の取捨選択のスピードが上がるのではないか?
ちょっと違うなという段階で切ってしまう関係性が増えるのではないか?
オンラインでの繋がりやすさは切りやすさにも通ずるのかもしれない。

関係性の構築に必要な胆力が無くなってしまうのでは?
そうすることでコミュニティが増えたとしても、自分の居場所と思えるコミュニティに出会えなくなってしまうのではないか?居場所となる前にドロップアウトしてしまうかもしれない。

居場所を作るためにはある程度の胆力が必要。
またオフラインのようにあえて関係性を続けることで得られるものもある。

コミュニティの魅力とその本質

コミュニティの魅力は長田さんは「関係性の集合体」であること。
こっとんさんは「コンテンツ(得られる価値)とコミュニケーション」

コミュニティの本質は、高橋さんは「5mの人間関係をどれだけ作れるか」
長田さんは「人数ではなくそこで行われるコミュニケーション」

ウィズコロナ・アフターコロナの地域コミュニティ

コロナをどのように乗り越えるのか「小さな経済圏」の構築がカギ。

アフターコロナでは、働き方の多様化(テレワークなど)で地方で働くという選択肢が出てくる。その際に地域の特色をいかに発信していくのか、どのような価値観をその場で得ることが出来るのかをブランディングしていくことが大切。

地域コミュニティに関しては、高橋さんが語りたい!と言っており、次回以降に地域コミュニティをテーマにイベントが開催されるかもしれません。
その際はぜひ参加したい!

コンセプトで適当にメモを取っていたらえらいことに。そして字が汚くて読めない!

コミュニティを学ぶ上でお勧めの書籍

・高橋さんのお勧め
「WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. ~現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ~」 佐渡島 庸平 (著)

・こっとんさんお勧め
ファンベース」 佐藤 尚之 (著)  | 「私とは何か 「個人」から「分人」へ 」 平野啓一郎 (著)

・長田さんお勧め
「共感資本社会を生きる――共感が「お金」になる時代の新しい生き方」新井 和宏 (著), 高橋 博之  (著)

どんな人がコミュマネに向いている?

いろいろと参考になることの多いイベントだったし、いい意味でゆるくて参加しやすかったです。Zoomのチャット欄も盛り上がっていたし!

最後に長田さんがコミュニティマネージャーに向く人の特徴として「実験的思考ができるか?」というのが大切と言っておりました。
柔軟にトライ&エラーを実行でき、行動していける人物が向いている。

上澤進介
1999年多摩美術大学美術学部建築学科を卒業後、設計事務所、デザイン事務所をへて、2005年4月フリーランス(屋号「くりぬき」)として独立。2008年6月3日、株式会社まめなり設立。現在に至る。 二児の父。地域活動に関心をもちコミュニティ活動に関わる方々と学びを深めている。